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最終確認: 2026年4月出典 3

ROE(自己資本利益率)計算

純利益と自己資本からROEを計算します。

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このツールについて

株式投資家にとって最重要指標『ROE(自己資本利益率)』。企業が自己資本を使って、どれだけ効率的に利益を生み出しているか判定します。8%以上なら優良企業、10%以上なら高水準。このツールで単純なROE計算だけでなく『デュポン分解』により、収益性・資産効率・財務レバレッジの3要素から企業体質を分析。

計算の仕組み

ROE=当期純利益÷自己資本×100。さらにデュポン分解で『ROE=売上高純利益率×総資産回転率×財務レバレッジ』に分解。例えば同じ20%ROEでも『高利益率×低回転×低レバレッジ』と『低利益率×高回転×高レバレッジ』では経営の質が大きく異なります。

使用例

優良企業のROE(トヨタ自動車型)

売上高純利益率8%、総資産回転率1.2倍の安定経営

入力値:
  • netIncome: 2500
  • equity: 10000
  • revenue: 50000
  • totalAssets: 40000
結果: ROE25%、売上高純利益率5%、総資産回転率1.25倍、財務レバレッジ1.6倍

高いROEだが、財務レバレッジは適度(1.6倍)。安全性と収益性のバランスが取れた優良企業モデル。

高成長ベンチャー企業

利益率低いが、回転率・レバレッジで補うケース

入力値:
  • netIncome: 300
  • equity: 2000
  • revenue: 20000
  • totalAssets: 8000
結果: ROE15%、売上高純利益率1.5%、総資産回転率2.5倍、財務レバレッジ2.0倍

低利益率だが、資産の高速回転とレバレッジで中程度のROE実現。ただし財務レバレッジ2.0倍はリスク要注意。

金融機関(銀行型)

利益率低い代わりに高レバレッジで収益化

入力値:
  • netIncome: 500
  • equity: 5000
  • revenue: 5000
  • totalAssets: 150000
結果: ROE10%、売上高純利益率10%、総資産回転率3倍以上、財務レバレッジ15倍以上

銀行は預金(負債)を活用して高レバレッジ。同じROE10%でも、会社の質が異なる。

計算方法の解説

ROE

ROE = 純利益÷自己資本×100。デュポン分解: 売上高純利益率×総資産回転率×財務レバレッジ。

よくある質問

使用のコツ

  • 『ROE=株価収益率÷PBR』の関係式を理解すること。PBR1倍+ROE10%=期待リターン10%として評価できる。
  • デュポン分解で『売上高純利益率が低下している』『総資産回転率が悪化している』など、経営上の弱点を発見できる。
  • ROEが改善方向か悪化方向かを『3年トレンド』で追跡。3年連続上昇なら経営改善中、低下なら要注意。
  • 業界別ROEベンチマークと比較。製造業の8%と小売の6%は同列評価できない。同業他社比較が重要。
  • 『フリーキャッシュフロー÷自己資本』(キャッシュベースROE)も計算。利益では優良でもCF悪化企業は危険。
  • ROEの『分子の質』も重要。『営業利益による利益』と『特別利益(一時利益)による利益』では持続性が異なる。

関連する知識

参考文献

  • 日本証券業協会『企業分析ガイド』 - 日本証券業協会
  • 大和証券『ROE分析マニュアル』 - 大和証券
  • モーニングスター『ファンダメンタル投資の基礎』 - モーニングスター