最終確認: 2026年4月出典 3 件
EPS(1株当たり利益)計算
当期純利益と発行済株式数からEPSを計算します。
億円
万株
円
このツールについて
企業の当期純利益と発行済株式数からEPS(1株当たり利益)を計算し、企業の収益力を単位株あたりで評価するツール。PER(株価収益率)の算出基準となるEPSを自動計算でき、割安株スクリーニングやバリュー投資の意思決定に活用できます。
計算の仕組み
EPS = 当期純利益 ÷ 発行済株式数。例えば当期純利益100億円で発行済株式数5,000万株の企業なら、EPS = 1,000,000万円 ÷ 5,000万 = 200円。株価がEPSの何倍で取引されているかを示すPER = 株価 ÷ EPSで、割安度判定に用いられます。益回り(利益利回り)= EPS ÷ 株価で、株への投資利回りの目安になります。
使用例
大型消費財メーカーのEPS分析
当期純利益500億円、発行済株式数1億5,000万株、株価3,000円の企業
入力値:
- netIncome: 500
- sharesOutstanding: 15000
- stockPrice: 3000
結果: EPS = 333.33円、PER = 9.0倍、益回り = 11.1%
PER9倍は日本株平均15倍より割安。益回り11%は高利回り投資対象として魅力的です。過去3年のEPS成長率も確認し、成長性を判断します。
成長IT企業のEPS評価
当期純利益200億円、発行済株式数3,000万株、株価5,000円の企業
入力値:
- netIncome: 200
- sharesOutstanding: 3000
- stockPrice: 5000
結果: EPS = 666.67円、PER = 7.5倍、益回り = 13.3%
高成長企業でもPER7.5倍は割安。過去EPS成長率が30%超なら、割安と成長を両立する優良銘柄の可能性があります。
赤字企業(負のEPS)の事例
当期純損失50億円、発行済株式数2,000万株、株価1,500円の企業
入力値:
- netIncome: -50
- sharesOutstanding: 2000
- stockPrice: 1500
結果: EPS = -250円、PER計算不可(負数)、益回り = -16.7%
赤字企業はEPSが負になりPER比較できません。ただし『一時的な赤字で、来期以降黒字見通し』という投機的銘柄の場合もあります。
計算方法の解説
EPS
EPS = 当期純利益 ÷ 発行済株式数。1株あたりの収益力を示します。
よくある質問
使用のコツ
- EPS成長率を計算する際は、過去3年~5年平均で判断し、1年の異常値に惑わされないようにしましょう。
- 業界内での『相対的EPS』を比較するのが有効。同業他社のEPSと比較して割安・割高を判断できます。
- 配当利回りを検討する際は『EPS × 配当性向 = 配当金』で、EPSの実績値から配当金の妥当性を逆算確認できます。
- 赤字企業(EPS負数)でも『今年度は黒字化見通し』という場合、来期EPS予想値で投機的な買い判断をするトレーダーもいます。リスク認識が必須です。
- 会計基準変更により、過去のEPSと現在のEPSの直接比較ができない場合があります。『営業利益ベースEPS』『調整後EPS』も参照しましょう。
- EPS算出の『発行済株式数』には、自社株買いの履歴が反映されます。自社株買いでEPSが上昇することもあり、実質利益成長と区別が重要です。
関連する知識
参考文献
- 日本証券業協会『EPS・PERの基礎知識』 - 日本証券業協会
- 財務省『企業会計基準による利益開示』 - 金融庁企業開示課
- 大学院『ファイナンス論』テキスト 企業価値評価編 - 慶応義塾大学ビジネススクール