ポートフォリオ分散計算
国内株・外国株・債券・不動産(REIT)・現金の比率から期待リターンとリスク(標準偏差)を計算します。
このツールについて
国内株・外国株・国内債券・外国債券・現金の配分比率から、ポートフォリオの期待リターンとリスク(ボラティリティ)を計算するツール。年齢や投資期間に応じた最適な資産配分を検討でき、NISA・iDeCoでのバランスファンド選定にも活用できます。
計算の仕組み
期待リターン = 各資産クラスの期待リターン × 配分比率の合計。リスク(ボラティリティ)は、各資産の標準偏差と相関係数から計算される加重平均。一般的に期待リターン:国内株6%、外国株8%、国内債券1%、外国債券3%、現金0.1%を想定。リスク許容度:20代30%株式、30代40%株式から、50代70%株式、60代50%株式と年齢に応じた調整が推奨されます。
使用例
20代若年層のアグレッシブポートフォリオ
長期運用期間を活用し、リスク資産比率を高めた配分。国内30% 外国30% 債券20% 現金20%
- domesticStock: 30
- foreignStock: 30
- domesticBond: 20
- foreignBond: 10
- cash: 10
株式60%の配分により期待リターンは6.5%と高いですが、市場下落時に-15〜20%のボラティリティが発生する可能性があります。30年の運用期間なら複利効果で十分カバー可能な範囲。
40代バランス重視のポートフォリオ
リスク・リターンのバランスを考慮した中庸配分。国内25% 外国25% 債券35% 現金15%
- domesticStock: 25
- foreignStock: 25
- domesticBond: 35
- foreignBond: 10
- cash: 5
株式50%、債券45%のバランス配分で期待リターン4.2%、ボラティリティは7%と比較的安定。市場変動時の下落幅は-10%程度で管理可能。定年20年前からこの配分でも約1.8倍の資産増加を見込めます。
60代・退職層の保守的ポートフォリオ
資本保全重視で、株式を抑制した配分。国内15% 外国10% 債券50% 現金25%
- domesticStock: 15
- foreignStock: 10
- domesticBond: 50
- foreignBond: 5
- cash: 20
債券とキャッシュで75%を占める保守的配分。期待リターン1.8%は低いですが、ボラティリティ3%で非常に安定。毎年の取り崩しニーズがある退職層向けの推奨配分。ただし長寿リスク対応には部分的に株式保有が望ましい。
計算方法の解説
分散投資の効果
異なる資産クラスに分散することで、リターンを保ちながらリスクを下げることができます。これを「分散効果」と言います。
各資産の期待リターン目安(年率)
- 国内株式:約5〜6%
- 外国株式:約7〜8%
- 国内債券:約0.5〜1%
- 外国債券:約2〜3%
- 現金:約0〜0.1%
よくある質問
使用のコツ
- 複数の資産クラスに分散することで、一つのクラスの下落が全体に与える影響を最小化できます。『卵をすべて一つのカゴに入れない』という古い投資原則が現在も有効です。
- 新興国株式(例:インドネシア、ベトナム)は期待リターンが高い(10%超)ものの、ボラティリティも大きいため、小比率(5-10%)に抑えるのが一般的。
- つみたてNISAで『全世界株式インデックス』を選択すれば、内部で自動的に国内30%・先進国50%・新興国20%程度に分散されています。シンプル運用ならこれ1本で十分。
- 外国債券(例:米国債)は金利上昇時に価格が下落するため、米国の金利動向を注視。高金利環境では外国債券の期待リターンが上昇し、魅力的になります。
- リバランス(定期的に目標配分に戻す)を行うことで、自動的に『買い増し』『利益確定』のルール売買が実現され、感情的な判断を排除できます。
- インフレ環境では実質リターンが低下するため、『インフレ連動債』や『TIPS(米国インフレ連動国債)』の導入を検討するのも有効な戦略です。
関連する知識
参考文献
- 金融庁『資産運用の基礎知識 アセットアロケーション編』 - 金融庁
- シャープ比率による最適ポートフォリオ構築 - 日本金融学会
- 『ウォール街のランダムウォーク』(著:バートン・マルキール) - 日本経済新聞出版社