最終確認: 2026年4月出典 3 件
BPS(1株当たり純資産)計算
純資産と発行済株式数からBPSを計算します。
億円
万株
円
このツールについて
BPS(1株当たり純資産)は、企業の純資産を発行済株式数で割った指標です。株主1人あたりがいくらの資産を持っているかを示し、株式投資の適正価格判断に不可欠です。BPSが高いほど企業の資産基盤が堅固で、解散価値も高くなります。特に割安株投資やバリュー投資を実践する個人投資家にとって、PBR(株価純資産倍率)を求めるための基礎データとなります。
計算の仕組み
BPS計算の原理は単純です。企業の純資産(総資産から総負債を差し引いた額)を、市場で発行されている全株式数で除算します。計算式は【BPS=純資産÷発行済株式数】です。例えば純資産100億円、発行済株式数1,000万株の場合、BPS=100億円÷1,000万株=1,000円となります。この数値が株価と比較されることで、PBR=株価÷BPSが算出され、企業評価の重要指標となるわけです。
使用例
大型銀行のBPS評価
A銀行の財務データから、投資判断に必要なBPS・PBRを計算する場面
入力値:
- netAssets: 2500
- sharesOutstanding: 15000
- stockPrice: 650
結果: BPS 1,667円、PBR 0.39倍
PBRが0.39倍と1倍未満のため、理論上の解散価値より割安な状況です。銀行株の長期保有投資家が注目しやすい銘柄特性を示しています。
成長中のIT企業評価
赤字ながら純資産を積上げているIT企業のBPS分析
入力値:
- netAssets: 450
- sharesOutstanding: 2000
- stockPrice: 5500
結果: BPS 2,250円、PBR 2.44倍
PBRが2倍を超える成長企業。赤字企業の場合、EPS(利益)がマイナスなため、BPSがより重要な評価指標になります。
不動産関連企業のBPS
保有資産が豊富な不動産企業のバリュー判定
入力値:
- netAssets: 800
- sharesOutstanding: 3500
- stockPrice: 2800
結果: BPS 2,286円、PBR 1.22倍
不動産企業は有形資産が多く、BPSが特に重要です。PBR1.2倍の場合、資産売却時の清算価値を上回る株価となっており、事業継続性の評価が織り込まれた状態です。
計算方法の解説
BPS
BPS = 純資産÷発行済株式数。PBR = 株価÷BPS。PBR1倍割れは解散価値以下。
よくある質問
使用のコツ
- BPS成長を追跡する:過去5年のBPS推移をグラフ化し、企業の資産蓄積ペースを把握しましょう。
- PBRが1倍割れの理由を探る:経営課題、市場評価の低さ、セクター全体の不人気など、割安の背景分析が重要です。
- 複数企業の比較分析:同業他社とのPBR比較で、相対的な割安度を評価します。
- 自己資本比率も確認:BPSだけでなく、純資産÷総資産で企業の財務健全性を総合判断します。
- 過去のM&Aを調査:大型買収により純資産が急低下した企業は、BPS解釈に注意が必要です。
- 配当利回りとの組合せ:割安銘柄の配当利回りが高ければ、バリュー投資の有力候補になります。
関連する知識
参考文献
- 日本取引所グループ(JPX)上場会社ガバナンス統計 - 日本取引所グループ
- 企業財務分析の実践ガイド 割安株投資の手法 - 日本証券アナリスト協会
- 投資判断に必要な財務諸表の読み方 - JPX