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最終確認: 2026年4月出典 3

ユニットエコノミクス計算

製品1単位あたりの利益・損益分岐点・目標達成に必要な販売数を計算。スタートアップ・EC向け。

このツールについて

例えば、1個1万円のEC商品で変動費が4千円の場合、売れるごとに6千円が利益(限界利益)として残ります。月の固定費が30万円なら、黒字化には月50個の販売が必要です。さらに月50万円の利益を目指すなら、合計134個を売る必要があります。このツールは、あなたの事業の損益分岐点と目標達成ラインを即座に可視化し、価格設定やコスト削減の具体的な判断材料を提供します。

計算の仕組み

このツールは、入力された数値に基づき、以下の4つの計算式を用いてユニットエコノミクスを算出します。 1. **1単位あたりの限界利益** = 販売価格 - 変動費 2. **限界利益率(%)** = (1単位あたりの限界利益 ÷ 販売価格) × 100 3. **損益分岐点(販売数)** = 月次固定費 ÷ 1単位あたりの限界利益 4. **目標達成に必要な販売数** = (月次固定費 + 目標月次利益) ÷ 1単位あたりの限界利益 これらの計算により、製品1単位ごとの収益性と事業の黒字化に必要な販売量を正確に把握できます。

使用例

副業で始めたハンドメイドECの採算性分析

月5万円の利益を目標に、オリジナルのアクセサリーを販売するケースを想定します。

入力値:
  • sellingPrice: 5000
  • variableCost: 1500
  • fixedCost: 30000
  • targetProfit: 50000
結果: 損益分岐点は月9個、目標利益の達成には月23個の販売が必要です。

まず月に9個販売すれば赤字にはなりません。目標利益5万円を達成するには、23個(1日1個弱)の販売が必要です。限界利益率が70%と高いので、広告費を増やして販売数を伸ばす戦略が有効かもしれません。

新規SaaSプロダクトの月額課金モデルの価格設定

開発した業務効率化ツールを月額課金で提供。初年度の目標月次利益は100万円です。

入力値:
  • sellingPrice: 10000
  • variableCost: 2000
  • fixedCost: 2000000
  • targetProfit: 1000000
結果: 損益分岐点は250社、目標達成には375社の契約が必要です。

まず250社の有料契約を獲得することが黒字化の最低ラインです。目標の月次利益100万円を達成するには、さらに125社、合計375社との契約が求められます。この数字を基に、マーケティング予算や営業チームのKPIを設定できます。

飲食店のテイクアウト弁当の利益構造見直し

ランチで提供しているテイクアウト弁当の利益が伸び悩んでいるため、現状を分析します。

入力値:
  • sellingPrice: 800
  • variableCost: 500
  • fixedCost: 500000
  • targetProfit: 200000
結果: 損益分岐点は月1667個、目標達成には月2334個の販売が必要です。

1個あたりの利益は300円です。月20日営業とすると、1日約84個売ってようやくトントンです。限界利益率が37.5%と低めなので、食材の仕入れ先を見直して変動費を50円下げるだけでも、損益分岐点を約1429個まで改善できます。

計算方法の解説

ユニットエコノミクスについて

ユニットエコノミクスは製品1単位あたりの収益性を分析する考え方です。限界利益(販売価格-変動費)が高いほど、固定費を回収しやすく利益が出やすいビジネスモデルです。

よくある質問

使用のコツ

  • 月次決算を最低でも毎月作成。数字で経営課題を早期発見できます。
  • キャッシュフロー計画は収入と支出の時間差が決定的。売掛金回収と支払い期日を意識。
  • 損益分岐点から逆算して、必要な売上目標を設定。目標管理の基準になります。
  • ROI(投資利益率)が高い施策から優先投資。無駄な支出をカット。
  • 融資申請時は3期分の決算書と今期予想を提出。安定性を示すこと。
  • 経営指標の改善トレンドが重要。1ヶ月の数字より半年の推移で判断。

関連する知識

参考文献

  • 日本商工会議所 経営診断マニュアル - 日本商工会議所
  • 中小企業庁 経営改善ガイド - 中小企業庁
  • 日本CFO協会 財務分析基準 - 日本CFO協会